完全復活のノロシだ。山中が函館初日11Rで弾丸まくりを決めた。工藤―桑原が3番手以下を大きく引き離して逃げる流れで、立ち遅れて絶体絶命の8番手。2角からダッシュ良く踏み上げると、初日一番時計の上がり11秒1でゴール線を駆け抜けた。「僕だけ脚を使っていなかったから」と謙そんしつつも「竹内(智彦)さんの横を通過したら頭まで届くと思った。やっと自分の得意パターンで勝てた」と笑顔。「シッティングした時に力が入った。感覚が良かった」と好感触を口にした。
2月全日本選抜(別府)の準決勝で浅井康太に追突され落車。恥骨骨折で2カ月半を棒に振った。松戸ダービーで復帰し、今回が7場所目。「落車して最初の1カ月は歩くだけで痛みが出たが、もう痛みはない。あとは自分がどれだけ練習できるか。どこか逃げている部分もあったが、あと1カ月もすれば変われるかも」。こう手応えを明かしていた中でつかんだ価値ある1勝。復調の兆しがはっきり見えた。
準決勝9Rは志佐に前を任せて番手戦。「あまり番手を回ることはないが、志佐君は自力で頑張っているから。南関の後輩に前を任せます」ときっぱり。勝負所まで脚力を温存して連勝ゴールを目指す。
【函館FⅠ2日目9R】山中 完全復活の連勝だ
2019/7/20